2020.3.23 更新

整形外科と整骨院の併用は可能?交通事故被害者向け治療費マニュアル

「早くケガを治したい」
「我慢できないケガの痛みを抑えたい」

見た目ではわからないむちうち症状など、交通事故のケガは治療が長引くことが多いです。
短い時間で治療を終わらせたかったり、痛みを抑えたりするために整骨院を利用したいですよね。

しかし整骨院は病院ではありません。
この記事では適正な慰謝料をもらいながら、治療をしっかりと受ける方法について解説します。

  • 整形外科と整骨院の併用は可能
  • 併用するなら、まずは整形外科での診断を
  • 整骨院の治療費を適正にもらうには弁護士に相談を
この記事でわかること

交通事故の治療は整形外科と整骨院の併用OK

整形外科と整骨院の併用をすることによって慰謝料が下がることはなく、治療費も減額されることはありません。

しかし、慰謝料を下げずにしっかりもらうには正確な手順を踏まなければいけません。

ここではその手順を詳細に解説し、整形外科と整骨院を併用しても適正な慰謝料や治療費も受け取れる方法を解説していきます。

交通事故後の最適な治療ステップ(併用する場合)

「交通事故によるケガがとても痛いので整形外科だけでなく、症状を和らげてくれる整骨院にも通いたい」
「手足のしびれによって日常生活に支障が出るので緩和したい」

事故後の後遺症が残ってしまった方は症状を緩和してくれる整骨院や接骨院にも通いたいですよね。

そういった方のために、慰謝料の金額を減額させない方法と、後遺症緩和のために整骨院・接骨院に通うための手順を紹介します。

ステップ1. 交通事故によるケガを治療するなら、まずは整形外科へ

まず、初診は整骨院ではなく必ず整形外科を受診しましょう。

整形外科で初診を受けると以下のメリットがあります。

  • 医学的に正しい「診断」を受けることができる
  • 診断書を受け取ることができる
  • 投薬による治療やレントゲンの撮影など、「治療」「検査」を受けられる
  • 「事故直後どのような状態であったか」を記録に残すことができる

よって、まずはお住まいから遠くとも、整形外科への通院を推奨します。

ステップ2. 整骨院・接骨院への受診を整形外科の医師に相談しよう

次いで、治療が続きある程度期間がたったタイミングで整形外科の医師に整骨院の受診を相談しましょう

医師の許可が出てから、整骨院・接骨院への通院を開始するようにしましょう。

また、もう整形外科に通院する必要がなくなったら整形外科への通院をやめても問題はありません。

ステップ3. 整骨院・接骨院への通院開始を、加害者側の保険会社に連絡

ここまでで、もういつでも整骨院・接骨院への通院が開始できる状態ですが、1つ忘れてはいけない大事なことがあります。

それは、整骨院への通院を開始する際に相手方の保険会社にその旨を伝えることです。
通院する予定の整骨院の院名や連絡先などを必ず伝えておく必要があります。

ここで連絡しないといけない理由は、保険会社から整骨院に対して治療費の支払いなどをしてもらう必要が出てくるためです。

このような手順を踏めば、示談交渉においてトラブルになることは少ないでしょう。

ただ、それでも保険会社が整骨院への治療費を支払わないこともあります。この場合には、自分の健康保険を利用して治療費をまずは支払い、後から保険会社にかかった治療費の請求をすることになります。

整骨院と併用したときの3つのメリットとそれを可能にする方法

整形外科と接骨院を併用するメリットが3つあります。

  • しっかりとした手順を踏めば整骨院から受診しても慰謝料が適正に受け取れる
  • 治療だけでなく、症状の緩和もできる
  • 後遺障害診断書を書いてもらいやすくなる

この3つを可能にする方法は「弁護士に相談すること」です。

弁護士に相談することで、整骨院から受診しても慰謝料をが適正に受け取れる手順をていねいに教えてくれます。どのタイミングでどの病院に行けばよいのか、この記事でも説明していますが、順序が違うだけで、慰謝料の額が変わってくる可能性もあります。

このような難しいことも支援してくれるので、弁護士に相談するとよいでしょう。

また、後遺障害診断書を書いてもらいやすくなります。後遺障害や慰謝料の判断においては、実際にどのような症状が残っているのかが問題になりますので、整骨院に通って継続的に施術を受けている方が、整形外科の先生に後遺障害診断書を書いてもらいやすくなります。

こういった慰謝料に大きく関係する後遺障害診断書を書いてもらうためのステップや手順については、弁護士に相談することをオススメします。

弁護士ならば、後遺障害認定に必要なことが何か理解できています。そして今までの治療過程から今後どうすればいいのか、誰を頼ればいいかを的確にアドバイスしてくれます。

なぜ整形外科に最初に通院しなければならない?

交通事故で負ったケガの治療は、必ず「整形外科」に最初に通院しないといけません。

理由はただひとつです。

  • 整骨院では医学的に正確な「症状の診断」を受けられないから

交通事故による外傷の治療ができるのは医師が属する整形外科だけであり、整骨院の先生では診断をすることができません。

医師の診断結果に基づいてリハビリテーション施術を行うことが整骨院の先生の役割なのです。

また、医師から受け取る診断書がなければ慰謝料を受け取れなくなってしまうので、必ず整形外科で初診を受けましょう。

交通事故によるケガで整骨院だけに通うと、慰謝料額が下がる

交通事故によるケガの治療のために整骨院だけに通うと請求できる慰謝料額が下がってしまいます。

前述したとおり整骨院や接骨院では投薬することもできませんし、レントゲン撮影などを使った詳しい検査もできません。

よって、整形外科へ行っていない場合には記録が残らず、後になって交通事故直後は実際にはどのような状態であったかを明確にすることができなくなります。

この「事故直後どのような状態であったか」を明確にできないと、慰謝料額が下がってしまう原因になります。

というのも、交通事故には後遺障害認定というものがあり、この後遺障害の認定を受けることにより通院慰謝料とは別に「後遺障害慰謝料」を請求できるようになります。

しかし、「事故直後どのような状態であったか」が明確でないと、事故当初の受傷についての資料がそろっていないため、後遺障害の認定が受けられなくなってしまいます。

つまり、整形外科に通わず整骨院や接骨院だけの通院では、後遺障害認定を受けるだけの記録を残せないため「後遺障害慰謝料」の請求ができなくなるのです。

請求できる項目が1つ減るだけで慰謝料は大きく変わりますので、やはり最初は整形外科へ通院されることをオススメします。

また交通事故後、受傷しているのに接骨院に行くと、その受傷についての治療が受けられないので、傷を治すことができない(症状の緩和しかできず、根本的な治療ができない)という不都合もあります。

段落のまとめ
  • 最初は整骨院ではなく、整形外科に行くべき
  • 整骨院だけに通院していると、慰謝料が下がる
  • 後遺障害等級認定の申請をするとき整骨院だけの治療では、後遺障害慰謝料の請求ができない
  • 慰謝料の計算は、整形外科と整骨院で変わる?

    「慰謝料って整形外科に通うのと整骨院に通うのでは金額が変わってくるのかな...」
    「慰謝料の計算式って整骨院と整形外科って違うの?」

    慰謝料についてよくある疑問点が上記の2つです。

    先ほど述べたように慰謝料は整形外科と接骨院で全然違います。しかし、慰謝料の「計算式」自体は実は通院先によって変わることはありません。

    決定的に違うのは、最初に整形外科にかかったかそうでないかであり、それによって計算する項目数に差が出てきてしまい金額も変わるのです。

    後遺障害認定を受けることで、はじめて後遺障害慰謝料の請求が可能になります。後遺障害認定を受けるためにも、やはり最初に整形外科に通院するのがよいでしょう。

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