2021.4.13 更新
「弁護士だってサービス業」交通事故の被害者にとことん寄り添う理由とは?

「交通事故にあって困っているけれど、弁護士に相談するのはやりすぎ?」
「ちょっと怖そうだし、ちゃんと話を聞いてもらえるのか不安……」
交通事故にあってしまったとき、すぐに弁護士に相談するのはためらう、という方も多いかもしれません。
普段あまり接する機会がないからこそ、どこか敷居が高いと感じてしまう弁護士。
いざ先生方のお人柄に触れてみると、そのイメージが変わるかもしれません。
今回は、弁護士法人ステラの代表を務める天野仁先生にお話を伺い、弁護士としての信念や被害者への思いに迫ります。
実は一度、弁護士になるのをあきらめた
今回は、弁護士法人ステラの代表を務める、天野仁先生にお話を伺います。弁護士の先生方のなかでは、少し異色な経歴をお持ちのようです。
─まず経歴からお伺いしていきたいと思います。天野先生はもともと銀行員でいらっしゃったんですよね。
天野仁先生(以下:天野) そうです。メガバンクに17年ほど勤めていました。しかし、もともと人や世の中に貢献するのがが好きで、幼い頃から弁護士になりたいと思っていました。
そのため、大学も早稲田の法学部に入ったのですが、当時は司法試験は合格率が低く、猛勉強してもなかなか合格できない時代だった。私は高校時代からやっていたオリエンテーリング(※)を続けたいという想いから、司法試験の勉強をやめてしまったんです。
ただ弁護士にはならないにしても、人や社会に関われる職業に就きたいと思い、銀行に入りました。
─では一度は弁護士になるのを断念されていたんですね。では銀行員から、ふたたび弁護士を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょう?
天野 最初の3年間は支店勤務で、営業で外回りをしていました。想像通り、多くの人と出会って、さまざまな業界のことを知ることができたので満足していたのですが、3年経ったときに本部に転勤になってしまったんです。今まで会社の外でさまざまな人と会えていたのが、外貨預金の開発や事務企画といった仕事ばかりになってしまって。
開発や本部の仕事も、楽しいといえば楽しくて、やりがいはあったんですけどね……。なかなか人や社会に関わることができなくなってしまったので、それなら違うことをやりたいなと思っていたところに、法科大学院制度というものができたんです。
僕が学生の頃より弁護士になりやすくなったということで、それならやってみようかと弁護士に転身しました。
※オリエンテーリングとは、特別に作られた地図を使って大自然の中を駆け巡り、チェックポイント(コントロール)を辿りながら可能な限り短時間で走破するスポーツ。(引用:日本オリエンテーリング協会)
不満や不安に丁寧に寄り添う
─それからずっと弁護士をされてきて、被害者の方からの相談で印象に残っているエピソードはありますか?
天野 事故で怪我を負って、(保険会社側から治療費の)打ち切りをされてしまった方はよくいらっしゃいますね。肩や首、腰などに痛みがまだ残っていて、それでも半年ほど過ぎてくるとすぐに打ち切りという話になってしまうんです。それでもぎりぎりまで延ばしてきたんですが、打ち切られてしまって。
そうはいっても痛みがあるものは仕方ないじゃないですか。相談者としても不満があるので、なんとか後遺障害認定をとりましょう、と。そちらの慰謝料が取れれば、その後の自費の治療費にあてられますというお話をして、認定をとったという件では喜んでいただけましたね。もらえた慰謝料の金額も予想以上に大きかったので。
─不満にも耳を傾けて、何とかして力になろうとしてくださるのはありがたいですね。
天野 あとは、休業損害のケースですね。主婦の場合は主婦休損というのが通院期間中もらえるのですが、それが認められないという場合が多いんです。
一人ひとり事情があって、あるときは介護中のお母さんがいて、そこへ週5日行っているから主婦の働きはしてないだろうってことで、休業損害を払わないと言われてしまったようで。それはあまりにひどいんじゃないかということで依頼を受けて、交渉を重ねた結果、半分ほど主婦休損が認められました。相談いただかなければ0だったので、その時もすごく喜んでいただけましたね。
─被害者の方によって状況が違いますから、きちんと丁寧に話を聞いて対応していただけるのは心強いですね。反対に被害者の方を思うように救えなかったエピソードなどはありますか?
天野 ほとんどないですね。慰謝料を計算するときの基準でいうと、そもそも弁護士基準よりも保険会社基準の方が低いので、金額の面で救えなかったということはないと思います。
はじめてだからこそ、相談してほしい
─ステラに相談に来られる方は、はじめて事故にあわれるケースが多いのでしょうか。
天野 2回目という方もたまにいらっしゃいます。ただ、やっぱりはじめての方が多いですね。だから皆さんどうしていいか分からないという方ばかりです。慰謝料を計算するときに、弁護士基準で計算したほうが保険会社基準で計算するよりも慰謝料が高くなるということや、黙っていれば保険会社基準で計算されてしまうということ自体、ご存じない方が多いんですよね。
だから僕も友達に会うときはそういうことを必ず伝えるようにはしています。そうすると「え、そうなの?じゃあ、事故になったら頼むよ」と言われますね。保険会社も最初から弁護士基準では計算しないので、右も左もわからないようなところに弁護士が入っていくことによって、あるべき姿に導いていくんです。
私たちは何百件と件数を扱っていますので、こうすればこうなるという道筋が分かっています。そういう意味ではご依頼いただいた方が被害者の方のためになると思っていますね。
─今のようなことは、相談者の方にはお話しされますか?
天野 そうですね。まず事務所のホームページで今言ったようなことを記事にして説明しています。こういう業界にいると、弁護士に頼む方がいいというのは当たり前と思ってしまうんですが、私の肌感覚では、一般的にまだまだ浸透していないように思うので、それをまず広く知らせたいと。
そこから電話をかけてきてくれた方には対応するスタッフの方で詳しくご説明します。そしてご依頼されるお客さまには、必ず弁護士が改めて仕組みやメリットをご説明し、ご契約後もフォローしていくという形をとっています。
─初めてだとやっぱり不安ですよね。相談をするなかで過失割合や慰謝料に納得がいっていない方が感情的になってしまうこともあるのでしょうか?
天野 泣いてしまう方もいらっしゃいますよ。事故に関する痛みだけではなくて、保険会社のひどい対応に対してだったり。たまたまその担当者の方がそうだったんでしょうけど、そういった場合もご相談にのってサポートさせていただいています。
─気持ちの面も含めてサポートしてくださるのはありがたいですね。先生のお話を聞いたり、ステラのスタッフの方のご説明を聞いたあと、皆さん表情や声色は変わるものですか?
天野 安心していただけているように思いますね。当たり前のことをお話しているつもりなのですが、「話を聞いてもらえてよかった」だったり「そういうことが分かって安心しました」とおっしゃってくださることもあります。
「弁護士はサービス業」敷居を低くし、助かるべき人を助けたい
─しかし実際のところ、まだまだ弁護士依頼へのハードルが高いイメージがあって、なかなか一歩踏み出しにくいという声もあります。それに関して、先生はどんな思いを持っていらっしゃいますか?
天野 やっぱり周知が大切ですね。そのためにネットには敷居の高いイメージをできるだけ払拭できるような記事を載せたり、交通事故で弁護士を使うことのメリットを分かりやすくお伝えしたり、工夫をしています。
弁護士に対して、「相談しても怒られるんじゃないか」とか「お前が悪いんだって言われるんじゃないか」と思ってしまうような、横柄で怖いイメージがどうしてもあるようなのですが、そのためにお客さまが相談できずに泣き寝入りしてしまうことは避けたいと思うんです。本来助かるべき人が助からないっていう話になってしまいますから。
弁護士もお客さま相手のサービスだという意識を持って、なるべく敷居を低く、親しみを持ってもらえるような事務所にしたいと思って日々やっています。
─「弁護士もサービス業」というのは、一般企業で長くお勤めになっていた天野先生ならではの意識ですね。
とにかく「親切・丁寧」に、まず話を聞く
─では、天野先生が思う他社にはないステラの強みはなんでしょうか?
天野 弁護士事務所は他にもたくさんありますけれど、うちでは数多くの案件を取り扱っています。また、スタッフ全員で事務所会議をおこなって案件を共有しているので、迅速な問題解決のためのノウハウが蓄積しています。スタッフも知識・経験豊富なので、安心して任せられると思います。
あとは、数ある交通事故に詳しい事務所の中でも、「親切・丁寧」に対応しているというところ、というのが他の事務所との違いだと思いますね。
▲豊富な知識を持った頼れるスタッフの方たち。
─いまおっしゃっていた「親切・丁寧」というのは、具体的にいうとどういうことですか?
天野 まず、うちの事務所では話をずーっと聞くんですよね。お客さまの言いたいことを言い切ってもらってから、それはこうなんですよ、という受け答えをしています。時には事故と直接関係ないこともあるんですけれど(笑)、いろんなところで悩み、つらい思いをした人が、どういうところに不満や不安な点があるとか、できるだけ聞くようにしている。
そうすると、全然関係ないと思っていたことが実は関係があるということもあるので、よく人の話を聞くというところが大事なんですよね。
─話を聞いてもらえるだけで、心が落ち着くこともありますよね。天野先生が、親切・丁寧に対応しようと思ったきっかけはあるのでしょうか。
天野 特にきっかけということはなく、弁護士になった当初からそう思っていました。他の事務所をいろいろ回ってきた方と面談すると「こんなに話聞いてくれる人いませんでした」って感動してくださって(笑)。大きな事務所さんだったりすると、どうしても事務的な対応になってしまうことが多いようですが、その点うちは相談者に寄り添った対応ができているんだと思います。
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