2020.11.17 更新

Uターンでの交通事故の過失割合の基準を解説!

「Uターン車にぶつけられたら、過失は相手側にある?」

Uターン完了するまで直進車の進路を妨害してはならないのが原則です。

これは道路交通法25条にも「歩行者又は他の車両等の正常な交通を妨害するおそれがあるときは、(略)横断し、転回し、又は後退してはならない。」と規定されています。

したがって、直進車とUターン車との事故では、Uターン車の過失が大きくなります。

ここでは、Uターン事故における具体的な過失割合を図とともに紹介し、過失割合の修正要素についてもくわしく解説しています。

過失割合について加害者ともめたり、加害者から提示された過失割合に納得いかない場合は、弁護士に相談することで解決の糸口をつかみやすくなるのでおすすめです。

Uターン事故の過失割合はどうやって決まるの?

Uターンの事故では、基本的にはUターン車の過失が大きいと判断されます。

しかし、Uターン車だけが全面的に悪いとみなされるのではなく、被害者にも何割かは過失が認められるケースが多いです。

車を運転する以上、被害者にも道路交通法上の安全確認義務があるためです。

Uターン事故の過失割合は、事故のシチュエーションによって異なり、杓子定規に断定することはできません。

また、加害者にUターン以外の過失(たとえば速度超過や飲酒運転などがある)と、加害者の過失割合は加算修正されます。

もちろん、被害者側にそのような過失がある場合も同様に過失割合の修正が入ります。

過失割合の修正要素によって割合は変化するので、慎重に判断しなければなりません。

【図解】パターン別のUターン事故の過失割合

Uターン事故の典型例として挙げられるのが、「加害者であるUターン車」と「被害者である直進車」が衝突してしまうパターンです。

このパターンは、さらに2種類に分けられます。

① Uターン車がUターン中に直進車と衝突する事故
② Uターン車がUターン終了後に直進車と衝突する事故

それぞれについてくわしく説明していきます。

① Uターン車がUターン中に直進車と衝突する事故

1つ目のパターンは、加害者がUターン中に直進車と衝突する事故です。

このパターンにおける過失割合の基本は、加害者8割・被害者2割となっています。

ただしあくまでベースであり、修正要素が発見された場合はその都度修正がなされる可能性があります。

たとえば、加害者が見通しの悪い道路といった転回危険場所でUターンした場合は、加害者の過失割合に10%加算されるのが通常です。

この場合は、基本の8対2が修正されて9対1になる可能性があります。

反対に、被害者に速度超過や飲酒運転などの修正要素がたくさんある場合は、加害者の過失が相対的に小さくなり、最終的には7対3や6対4などへ修正されるでしょう。

Uターン車の過失が大きいのが基本ですが、実際には被害者の過失も考慮されます。
一概に「Uターン事故=加害者の過失割合が多くなる」とはいえないのです。

過失割合の加算、減算の要素は以下の表を参考にしてください。

【直進車の過失割合が加算される要素】
速度違反による修正 ①15㎞以上の速度違反 : 10%加算
②30㎞以上の速度違反 : 20%加算
その他の過失による修正 ①著しい過失 : 10%加算
(わき見運転、酒気帯び運転、スマートフォンなどのながら見運転 など)
②重大な過失 : 20%加算
(酒酔い運転、無免許運転、居眠り運転 など)
【転回車の過失割合が加算される要素】
Uターン場所による修正 ①転回危険場所でのUターン : 10%加算
②転回禁止場所でのUターン : 20%加算
その他の過失による修正 ①合図無しでのUターン : 10%加算
②著しい過失を伴うUターン : 10%加算
③重大な過失を伴うUターン : 20%加算

② Uターン車がUターン終了後に直進車と衝突する事故

2つ目のパターンは、Uターン車がUターン終了後に直進車と衝突する事故です。

このパターンは、転回車が7割(加害者)、直進車が3割(被害者)という過失割合が基本となっています。

修正要素があれば過失割合が変化するのは、1つ目のパターンと同様です。

過失割合は乗り物や場所によって変わる?

ここからは、乗り物や事故発生場所ごとに過失割合が変化するのかどうかについて詳しく説明していきます。

Uターン事故での乗り物と過失割合の関係

Uターン事故では、著しい過失などの修正要素が過失割合に大きな影響を与えます。

同様に、被害者の運転していた乗り物の種類も過失割合に少なからず関わってきます。
Uターン車が四輪車で直進車が二輪車のパターンでは、二輪車の過失割合は小さくなります。

次に、Uターン車が二輪車で直進車が四輪車のパターンでも同様に二輪車の過失割合は小さくなります。

飲酒運転や速度超過、転回が危険な場所でのUターンによる修正率は二輪車でも四輪車でも同じです。

二輪車は、四輪車よりも運転手が危険にさらされやすいことから過失割合の面ではより責任が少なくなるように考慮されています。

Uターン事故にあった場所と過失割合の関係

Uターン事故は、事故発生場所も過失割合に影響を与えます。

加害者が「転回危険場所」でUターンをしたことを原因とする事故では、直進車である被害者の過失割合が10%減算されます。

転回危険場所というのは、たとえば「見通しの悪い道路や交通量の多い道路」です。
交通量の多い道路の典型例でいうと、

・交通量が多い直進車線
・中央分離帯に植え込み(草木が植えてある状態)がある道路

などがあげられます。

被害者としては、客観的な交通量データを根拠に「加害者が転回危険場所でUターンをしたこと」を個別具体的に示していく必要があるでしょう。

「転回禁止場所」でのUターン事故は、転回危険場所での事故よりも修正幅が大きいです。直進車の過失割合は20%減算されます。

転回禁止場所とは、たとえば「転回禁止の道路標識が設置されている道路」です。

また、優先道路でのUターン事故の場合には、優先道路を走行していたのが加害者と被害者のどちらであるにせよ、過失割合に大幅な影響を与えるのは間違いないでしょう。

過失割合に納得いかない場合は弁護士に相談するのもおすすめです

Uターン事故で加害者側から提示された過失割合に納得いかない場合は、過去の判例を調べるなどして、自分の主張に合理的な根拠を持たせることが大切です。

しかし、過去の判例は膨大な量があるため、自分の事故とそっくりな事例を見つけるには相当な時間がかかります。

過失割合の基本を理解していたとしても、事故ごとの修正要素を考えて適正な過失割合を算出するのは難しいでしょう。

適正な過失割合を算出して、加害者側との交渉を有利に進めたいなら弁護士への相談をおすすめします。

弁護士は専門知識が豊富で、交渉にも慣れているため、過失割合の交渉もスムーズに進めてくれるでしょう。

また弁護士に相談することで、「弁護士基準」という慰謝料算定方法を適用できます。

弁護士基準で算定した慰謝料は、他の算定方法である自賠責保険基準や任意保険基準よりも慰謝料の算定結果が高額になりやすいです。
少しでも多くの慰謝料を支払ってもらいたい場合は、この弁護士基準を適応させたいところです。

弁護士基準とは、慰謝料の算定の際に使われる基準のひとつです。東京の弁護士会が公表しています。

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まとめ

Uターン事故では、Uターン車の過失割合が大きくなるのが基本です。

Uターン事故でも、他の事故と同様に加害者・被害者それぞれの修正要素について加算・減算をして適正な過失割合を算出します。

ただし、適正な過失割合の算定には専門知識や経験を要することが多く、自力ではなかなか難しいのが現実です。

適正な過失割合を知りたい人や、加害者側から提示された過失割合に納得できない方は、相談することをおすすめします。

弁護士に相談することで、適正な過失割合による交渉を行うことによって、賠償金が増額になる可能性があります。

また、弁護士基準による適正な慰謝料算定も可能です。

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