2021.4.1 更新

歩いていたら追突された!交通事故における歩行者の過失割合

道を歩行中に自動車と接触して被害者となってしまった場合、歩行者側にも過失割合が発生するのか気になってしまうケースもあるものです。

横断歩道を歩いていたかや信号の色などによって事故状況も異なるので、ケースによっては歩行者側の過失が問われてしまう可能性もあります。

適正な補償を受けるためにも、どのような事例があるのかをきちんと押さえておきましょう。

また、この記事では過失割合に納得がいかないときの対処法も含めて、詳しく解説します。

交通事故の無料相談はこちら

ご相談ください

こんな方は今すぐ相談!

  • 事故の事を誰かに相談したい
  • 保険会社の態度や対応に不満がある
  • 慰謝料の金額や過失割合に疑問がある
相談無料

弁護士法人ステラ

0120-762-021

過失割合はどうなる?歩行者と自動車の接触事故

過失割合とは、交通事故が起きてしまったことに対する当事者間の責任の割合を示すものです。

過失割合が多いほうを加害者、少ないほうを被害者と呼ぶことになりますが、歩行者と自動車の交通事故では歩行者側のケガや死亡リスクが高くなる傾向にあります。

自動車を運転する側にはより高い注意義務が課せられており、横断歩道では信号機の有無に関係なく、歩行者優先となっています。

そのため、歩行者と自動車の交通事故においては、基本的な過失割合は10:0になるケースが多いです。

ただ、事故状況によっては歩行者が交通ルールを守っていない場合(車道を歩行・赤信号を無視など)もあり、相応の過失割合が発生することもあります。

過失割合は損害賠償額にも影響を与えるものなので、被害者と加害者との間で揉めてしまいやすい要素であり、示談交渉が難航する要因にもなります。

過失相殺となる条件は?歩行者側にも過失割合が発生するケース

歩行者と自動車の交通事故では、基本的に自動車を運転している側の責任が大きいので、過失割合も重くなります。

しかし、すべての交通事故において自動車側にすべての責任があるとは言えないものです。

被害者側にも交通事故が起こった責任がある場合には、一定の責任割合に相当する損害額を差し引いた形で補償が行われます(過失相殺)。

過失相殺については民法第722条2項で、以下のように定められています。

【民法第722条2項(過失相殺)】
被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。

過失相殺があると判断される基準としては、「横断歩道を渡っていたか」「信号機の色はどうだったか」などが重要なポイントとなります。

道交法第12条によって、歩行者は道路を横断するときに横断歩道を渡らなければならないと定められているため、歩行者側にも一定の注意義務が存在します。

【道路交通法第12条(横断の方法)】
1項 歩行者は、道路を横断しようとするときは、横断歩道がある場所の附近においては、その横断歩道によって道路を横断しなければならない。
2項 歩行者は、交差点において道路標識等により斜めに道路を横断することができることとされている場合を除き、斜めに道路を横断してはならない。

したがって、横断歩道ではない道を横切って自動車と接触してしまった場合には、歩行者にも過失があると判断される可能性があります。

また、信号機のある交差点では、信号の色の違いによって過失割合が異なる点に注意をしておきましょう。

50%の過失となる場合も!具体的な状況別の過失割合

歩行者と自動車の接触事故において、歩行者にも過失割合が生じてしまうケースを押さえておきましょう。

事故状況によって、「歩行者が信号無視をしたケース」「横断歩道ではない場所を歩いていたケース」などさまざまなので、どのケースに当てはまるのかを把握することが肝心です。

【横断歩道】に関するケース

横断歩道における過失割合については、以下のケースがあげられます。

具体的なケース 過失割合(自動車:歩行者)
信号機が設置されていない横断歩道 100:0
歩行者が赤信号無視をした場合 70:30:00

歩行者がきちんと横断歩道を歩いている場合には、信号機が設置されていたかどうかは過失割合には影響しません。

ただ、信号機が設置されていて歩行者が赤信号を無視して横断をしてしまったときには、30%程度の過失責任が生じます。

【駐車場内】に関するケース

駐車場内の通路においては、他の車が停められていたり、建物内が暗かったりする場合もあります。

自動車を運転する側と歩行者の双方が周囲の状況に気を配る必要があるため、駐車場内で起こった接触事故については、歩行者側にも10%程度の過失責任が生じます。

【信号機の色】に関するケース

信号機が設置されている道路においては、交通事故が起こったときの信号機の色がどうであったかが重要になります。

信号機の色別に過失割合をまとめると、以下の通りです。

信号機の色 過失割合(自動車:歩行者)
青色 100:0
黄色 90:10:00
赤色 70:30:00

【その他】のケース

信号機が設置されておらず、さらに歩行者が横断歩道以外の道路(車道)を歩行しているときに交通事故が起こった場合は、70:30(車:歩行者)の過失割合となります。

また、夜間に街灯の少ない道路を横切ったときに車と接触してしまったときには、50:50の過失割合となるのです。

歩行者と自動車の接触事故においても、事故状況によっては歩行者にも50%の過失が問われるケースもある点に注意が必要です。

過失割合に納得いかない!弁護士に相談をして悩みを解決しよう

一般的には交通事故が起こった後の示談交渉においては、被害者と加害者双方の保険会社が交渉を進めていきます。

しかし、歩行者として交通事故の被害にあったときには、過失割合が10:0だと相手方に損害を賠償する必要が発生しないため、保険会社が間に入ってくれません。

そのため、加害者側との示談交渉を自分で進めることになり、負担を感じてしまうケースもあるものです。

加害者側の保険会社を相手に話し合いを進めるのは、専門的な知識もいるので難しい面があります。

示談交渉や損害賠償請求の進め方で悩んでしまったときには、交通事故事案の解決を専門とする弁護士のサポートを受けてみるのも1つの方法です。

加害者側とのやりとりを任せられるので、心理的・時間的な負担を軽減できます。

また、過去の判例に基づいた過失割合だけでなく、個別の事情を考慮した過失割合の交渉を進められます。

納得のいく補償を受けるためにも、交通事故の示談交渉において弁護士のサポートを受けるのは重要なのです。

まとめ

歩行中に自動車と接触してしまい、交通事故が起こったときには基本的に自動車を運転している側の過失割合が重くなります。

しかし、歩行者側が車道を歩いていたり、信号を無視していたりすれば過失相殺によって、請求できる損害賠償額が減ってしまう恐れもあります。

過失割合を巡っては、損害賠償請求に直接的な影響を与えるので、被害者と加害者との間で揉めやすい点でもあります。

スムーズに適正な補償を受けるためには、交通事故事案の解決に実績のある弁護士のサポートを受けることが大切です。

示談交渉や損害賠償請求について1人で悩んでしまう前に、弁護士に相談してみましょう。

交通事故の無料相談はこちら

ご相談ください

こんな方は今すぐ相談!

  • 事故の事を誰かに相談したい
  • 保険会社の態度や対応に不満がある
  • 慰謝料の金額や過失割合に疑問がある
相談無料

弁護士法人ステラ

0120-762-021

関連記事一覧

スリップ事故での過失割合|交通事故における損害賠償請求と計算方法

雨天時や雪道を車で走行しているとき、スリップ事故にあってしまう場合もあります。 受けた損害を補償してもらうには、交通事故が起こった状況にあわせて、適切な過失割合をとらえていく必要があるものです。...

玉突き事故に巻き込まれた…過失割合のとらえ方と損害賠償金の計算方法

玉突き事故に巻き込まれてしまった場合には、事故状況に応じて過失割合が決められます。 ケースごとに過失割合も異なってくるので、当事者間で揉めてしまわないためにも、主なシチュエーションを押さえておく...

過失割合は誰が決める?交通事故の賠償請求は納得できる形を選ぼう!

交通事故の被害者となってしまった場合には、加害者に対して損害賠償請求を行えます。 ただ、事故の責任について当事者間で揉めてしまうこともあり、被害者にとっては心理的な負担も大きいものです。 過失割合...

交通事故の過失割合は変えられる?弁護士に相談するときのポイント

交通事故の被害者になったとき、加害者に請求できる損害賠償金は、過失割合によっても違ってきます。 過失割合は過去の判例をもとに相手方の保険会社から提示されるのが一般的ですが、被害者としては納得できない...

【判例あり】交通事故の相手が飲酒運転!過失割合はどうなる?

「交通事故の相手が飲酒運転だった!損害賠償に影響はあるの?」 「過失割合」は、交通事故による損害賠償額に大きな影響を及ぼします。 過失割合が大きければ大きいほど、加害者が支払うべき...

お悩み別ページ

ページランキング

  1. 交通事故で評判の良い弁護士事務所とは?被害者必見の弁護士の選び方
  2. 交通事故で依頼すると後悔する弁護士3つの特徴|体験談も掲載
  3. 後遺障害とは?等級認定の流れと等級表でみる1級~14級の認定基準
  4. 【保存版】交通事故の慰謝料相場はいくら?必ずわかる計算方法まとめ
  5. 交通事故の慰謝料が丸分かり!通院から6ヶ月後のケースではいくら?

カテゴリ一から探す